初恋チョコレート
【10年目、ありがとうを君に】
「大河、おはよう」
翌日の朝、大河のうちまで迎えに行く。
隣同士だったけど、大河がいつも朝練だから別々に行ってる。
「え、陽毬なんで?俺今日も朝練だけど」
「うん。でもたまには早めに学校に行くのもいいかなって。大河は大丈夫?」
「あ、うん。ちょっと待ってて」
一旦家に戻る大河を目で追いながら、罪悪感でいっぱいの胸を抑える。
「ごめんね」
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【10年目、ありがとうを君に】