初恋チョコレート


「あ、うん。ごめんね優梨」

「いいよ!にしてもいいなぁお姉ちゃん!超ラブラブじゃん!!」

「やだ、そんなことないよ」


二人で笑いあいながら下に降りる。

と、優梨が止まった。


「優梨?」

「絶対、幸せになってねお姉ちゃん」


そう言ってニッコリ笑って走っていった。

このときのあたしは、それが優梨の精一杯の笑顔だったことに気づけなかったんだ……。


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