初恋チョコレート
「優梨おはよー」
「おはよお姉ちゃん!珍しいね、お姉ちゃんが寝坊するなんて」
「んー」
あたしはわりと目覚めはいいほう。
なのに今日はなかなか起きれなかった。
それはきっと、あの夢のせいだ。
「あれ?お母さんなにこれ」
昨日の晩にはなかった袋がテーブルの上に置いてあった。
「ああそれ?お父さんが会社でもらってきたチョコレート。陽毬にあげようと思って。好きでしょ?」
「うん!ありがと!」