初恋チョコレート


大河という名前に反射的に立ち上がる。

やだ、何?

怖い。

足が震える。


「そのチョコ、あげてきたら?」


隣から聞こえる、そっけないような、それでいて寂しそうな、そんな声が聞こえたと同時に教室から飛び出した。

マネージャーさんに連れられて保健室へ。



「大河!!!」


廊下にも響きわたるくらい大きな音でドアを開けた。

保健室にはサッカー部の先生二人と部長と隣のクラスの男の子、それから保健の先生。

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