初恋チョコレート
午後3時。
あたしは今数人のクラスメイトとともに体育館の舞台袖にいる。
ここから見えるステージではミスタコンをしている真っ最中。
これからあたしが出るのは、そう。
この後始まるミスコンなのです。
「陽毬、頑張ってね!」
「応援してるから!」
応援って……笑。
「あたしは別に優勝するために出てるわけじゃないんだからね?」
あたしがこんなにまで恥ずかしい思いをするのは全部美生のため。