エチュード ~即興家族(アドリブファミリー)~
「・・・俺はどっちでもいいが、男子校より共学。これだけは絶対だな」
「なんで?」
「男子校だったら、それだけで女子との出会いが少ないだろ?」
「あぁ・・そうだね」
ちょっとこの二人、というより善は、秀一郎とどんな会話をしてるのよ!
「だから慶葉(けいよう)あたりがいいと思うんだよなぁ。それからー、スーパーも近くにあった方がいいよな?アキちゃん」
「・・・善」
「なに」
「私たちはまだ、あなたと一緒に暮らすと言ってない・・・」
「でもアキちゃんは仕事辞めたんだろ?これからの金、どうするんだよ」
・・・やっぱりこの人、1ヶ月近く経った今日、仕事を辞めたことをようやく言ったことに、まだムッとしてる。
善の顔と声で、それは明らかだ。
そしてこれからの生活費をどう稼ぐか、まだめどが立っていないことも・・・明らかで。
「それは・・・」と言いよどむ私に、善はフゥとため息をついた。
「なんで?」
「男子校だったら、それだけで女子との出会いが少ないだろ?」
「あぁ・・そうだね」
ちょっとこの二人、というより善は、秀一郎とどんな会話をしてるのよ!
「だから慶葉(けいよう)あたりがいいと思うんだよなぁ。それからー、スーパーも近くにあった方がいいよな?アキちゃん」
「・・・善」
「なに」
「私たちはまだ、あなたと一緒に暮らすと言ってない・・・」
「でもアキちゃんは仕事辞めたんだろ?これからの金、どうするんだよ」
・・・やっぱりこの人、1ヶ月近く経った今日、仕事を辞めたことをようやく言ったことに、まだムッとしてる。
善の顔と声で、それは明らかだ。
そしてこれからの生活費をどう稼ぐか、まだめどが立っていないことも・・・明らかで。
「それは・・・」と言いよどむ私に、善はフゥとため息をついた。