エチュード ~即興家族(アドリブファミリー)~
「アキちゃん、わざわざ電話くれてサンキューな。アキちゃんとしては、善と連絡取るのは嫌だったと思うけどさ、善もかなり気にかけてるから。俺も父親になってまだ1年にも満たない新米だけど、そういうの関係なく、自分の子どものことは気になると思うんだ。たとえ、いきなり10歳の息子がいるって聞かされて、突然父親になったとしても、そんなことは関係ないと俺は思ってる。だからと言って、アキちゃんの気持ちを無視していいとは俺は思ってないよ!」
「うん、分かってる」
「ただ、芸能人だって恋愛はする。俺が言いたいのは、違いはあるけど可能性はゼロじゃないってこと。俺の奥さん、芸能人じゃないし。俺ら、中学の同級生で、20年ぶりに偶然再会したのがきっかけで結婚したんだ。アキちゃんたちと状況が似てるだろ?」
「あぁ、まぁ・・・」
「こう言うと身内びいきに聞こえるかもしんねえけどさ、善はマジでいい男だよ。自分にとって大事な人は、命はって守り抜く、みたいな強さがあるヤツだ」
「あぁそうだねー。軽いチャラ男に見られがちだけど、実は正義感強くて義理堅くて。何より優しくて、苦しいくらいアツい男」
「おいおい良太!ここはアピールのしどころなんだからさ、もう少し善のこと褒めてやれよ」
「ごめんごめん。でも俺らは、善ちゃんとアキちゃんをくっつけよー!とは思ってないから。誰と恋愛するかは、個人の自由だし。ただ、善ちゃんにもチャンスあげてほしいし、アキちゃん自身にも、善ちゃんのことを知るチャンスを与えていいんじゃないかな。イオちゃんも言ったとおり、芸能人だって恋愛はするし、違いはあっても可能性はゼロじゃない。まして、アキちゃんたちには秀一郎くんって息子もいるんだし」
「だから関係を断ち切った方がいい」のか、「だから復縁・・まではいかなくても、少なくとも、秀一郎のことに関してくらいは、繋がりを持っておくべき」なのか・・・。
息子の退院報告を聞いて、泣いて喜んでいる善のことを思うと、どの選択がみんなにとって一番良いのか・・・分からない。
「うん、分かってる」
「ただ、芸能人だって恋愛はする。俺が言いたいのは、違いはあるけど可能性はゼロじゃないってこと。俺の奥さん、芸能人じゃないし。俺ら、中学の同級生で、20年ぶりに偶然再会したのがきっかけで結婚したんだ。アキちゃんたちと状況が似てるだろ?」
「あぁ、まぁ・・・」
「こう言うと身内びいきに聞こえるかもしんねえけどさ、善はマジでいい男だよ。自分にとって大事な人は、命はって守り抜く、みたいな強さがあるヤツだ」
「あぁそうだねー。軽いチャラ男に見られがちだけど、実は正義感強くて義理堅くて。何より優しくて、苦しいくらいアツい男」
「おいおい良太!ここはアピールのしどころなんだからさ、もう少し善のこと褒めてやれよ」
「ごめんごめん。でも俺らは、善ちゃんとアキちゃんをくっつけよー!とは思ってないから。誰と恋愛するかは、個人の自由だし。ただ、善ちゃんにもチャンスあげてほしいし、アキちゃん自身にも、善ちゃんのことを知るチャンスを与えていいんじゃないかな。イオちゃんも言ったとおり、芸能人だって恋愛はするし、違いはあっても可能性はゼロじゃない。まして、アキちゃんたちには秀一郎くんって息子もいるんだし」
「だから関係を断ち切った方がいい」のか、「だから復縁・・まではいかなくても、少なくとも、秀一郎のことに関してくらいは、繋がりを持っておくべき」なのか・・・。
息子の退院報告を聞いて、泣いて喜んでいる善のことを思うと、どの選択がみんなにとって一番良いのか・・・分からない。