Jealosy
シンとマサトは、まだ専門学校生と言っていた。


田舎から出てきたばかりのオーラが抜けきらない初々しい二人に代わって、
ユウコは、1人盛り上げ役に徹する。


『あたしたちね~、○○ビルの中のお店で働いてるんだ♪』


『そうなんですか…』


マサトが答える。


(あまり会話が広がらないなぁ)


と思いながら、ユイはマイペースにカシスオレンジを喉に流し込んだ。


『ねぇねぇシンくん、
ユイちゃん可愛いと思わない?うちの店でも大人気なんだよぉ♪』


『えっ……』


突然話が自分の話題となり、戸惑うユイ。


お店で大人気なんて…そんなこと全くないのに、
ユウコは何の根拠があって、このような発言をしたのだろう。


すると、シンは意外にも


『そうですね…可愛いと思います。』


と口にして、頬を赤らめた。


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