Jealosy

自分には心に決めた人がいること、

今日は付き合いで来たものの、別に彼氏を探している訳でもないし、

シンくんと自分のことを茶化すようなことはやめてほしいこと、


ユイは言葉を丁寧に選びながらユウコに話した。


ユウコは、


『えっ、ユイちゃんって他に好きな人いたんだぁ。
てっきりシンくんみたいな人がタイプなのかと思ってたぁ』


とわざとらしく言い、


『でもいいじゃん、シンくんユイちゃんのこと気に入ってるみたいだし、キープしときなよぉ♪
あ、マサトはあたしがもらうから、手出しちゃダメだよ』


と笑顔で続けた。


（なるほど、
ユウコさん自分がマサトくん狙いだから、
あたしとシンくんをくっ付けたがってたんじゃん。）


とりあえず、もうさっきのような意味深な発言はしないということをユウコに約束させて、二人は席に戻った。