Jealosy

ユウコは、そんなユイの気持ちを知る由もなく、更におしゃべりを続ける。


『ユイちゃんって若そうに見えるけど何歳??

え～～22歳？いいなぁ若くって。人生これからってかんじだね～♪』


ユウコの甲高い声が響き渡る。


ユイは店長が気になって仕方なく、そわそわしてしまう。


勤務中の私語を一番嫌いとする店長である。


このままではユイもユウコと一緒になって雑談をしていると思われかねない。


恐る恐るフロアーに視線を移すと、案の定、接客中の店長からの矢のような冷たい視線とぶつかった。


『ユウコさん、それでは商品のたたみかたから教えるのでこっちに来てもらえますか？』


ユイはそう言って、なんとかユウコのおしゃべりを打ち切った。