〔完〕生と死の境界
母はやさしい、温和な人だった。

父との結婚を期に寿退社した母は家庭に入った。

常に家にいて家庭を支えた。

私自身、学校から帰って来ても家から母の声が聞こえてこなかった記憶はない。

頭はよかった。

だから、成績に関しては厳しい人だった。




< 4 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop