私のことだけ見てください
…だってそうじゃない!?
半年だよ!?
私たちもう学生じゃないのに…
デートだって全然行ってくれないし…
「…いっつもそうじゃん…」
「…あぁ?」
無意識に出てた私の言葉。
彼の目が、漫画から私にうつって思わずドキッとする。
…くぅぅ。
かっけえなあ、おい。
ちょっと悔しいから責めちゃえ。
「だってさ、いつも龍人くんのお家だし、どっこも連れてってくれないし。お家いても龍人くんずっと漫画読んでるし…」
「………」
「ねえ、聞いてる−?」
ちょっと…ていうか絶対しつこい女って思われているであろう。
でも、もう止めれそうにないのが事実で…
だって私半年も我慢したんだもん。