絶対に離さないヨ。僕だけのお姫様
いつものように、 電車で学校に行く。
 しかし時間帯はいつもと異なり、8時ではなく、7時には駅に着いていた。

なんせ僕は学級委員だからだ。

  僕は学級委員歴5年。   中学生から高校二年生までの間、学級委員を受け持っていた。

別にやりたいわけじゃなかった。 どちらかと言うと、みんなをまとめるような中心の人物をやるのは苦手だ。

 
 全て推薦で決められた。 嫌だと言えなかった。

僕は、 弱い人間だ。



  そんなことを考えながら、駅のホームで7時の電車を待っていた。

ウトウトしていると
 何処か聴き慣れたような、 懐かしい声が聞こえてきた。
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