絶対に離さないヨ。僕だけのお姫様

いつもと違う

 頭の中から現れたのか。

  朝の彼女にぶつかってしまったようだった。

「あ、 こんにちは。」

 彼女はまた笑顔で僕を見つめる。

 
その笑顔に胸を痛めていることなんて、 彼女の脳裏には無いのだろう。

 
 彼女はこんな僕と隣歩いてくれる。


何も話題を出せない僕で、 気を遣っているのだろうか

 目が合って。   逸らして。   目が合って。


 そんな彼女の行動には深い意味なんて無いのだろう。 

一人で浮ついて、 虚しい。
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