天才ってどんな味がするの?
そこへ一人の赤毛の女生徒が現れた。
私に次ぐ定期テストで必ず二番に食い込んでくる女生徒。
「ま・さ・か、恋人! 付き合いましょうってお約束じゃないでしょうね?!」
うっわ~~~怒ってるよ……。
この女生徒、枯宮(かれみや)は私の頭のよさに惚れ込んで過去に三度ほど私に告白してきた。
鼻筋が通っている。
ショートのよく手入れされた黒髪。
一重だが開いた大きな目をしている。薄いが艶やかな唇。
いわゆる和風美人。男子にはモテモテなのになんで私に目を付けるかな。
「違いますよ、もっと素朴な約束です!!」
春一君はふてくされている。
「じゃあ何よ!」
子供相手に敵意丸出し。何考えてるんだか。ほんと変わったやつ。
「枯宮……子供相手にやめた方が良いんじゃない? や、私が言ってもしょうがないけど……」
枯宮は私をにらみつける……。
桜咲く季節が過ぎたというのに私の心は寂しさよりもにわかに理由のわからない興奮で浮足立っていた。
私に次ぐ定期テストで必ず二番に食い込んでくる女生徒。
「ま・さ・か、恋人! 付き合いましょうってお約束じゃないでしょうね?!」
うっわ~~~怒ってるよ……。
この女生徒、枯宮(かれみや)は私の頭のよさに惚れ込んで過去に三度ほど私に告白してきた。
鼻筋が通っている。
ショートのよく手入れされた黒髪。
一重だが開いた大きな目をしている。薄いが艶やかな唇。
いわゆる和風美人。男子にはモテモテなのになんで私に目を付けるかな。
「違いますよ、もっと素朴な約束です!!」
春一君はふてくされている。
「じゃあ何よ!」
子供相手に敵意丸出し。何考えてるんだか。ほんと変わったやつ。
「枯宮……子供相手にやめた方が良いんじゃない? や、私が言ってもしょうがないけど……」
枯宮は私をにらみつける……。
桜咲く季節が過ぎたというのに私の心は寂しさよりもにわかに理由のわからない興奮で浮足立っていた。