天才ってどんな味がするの?
サクラが言った。
「よう、さっきはモテモテだったな、ヒカル!」
教室に入ってきた。
「モテモテ……かな、あれは」
枯宮は言った。
「早戸さん! さっきの子誰?!」
私とサクラと枯宮有江は同じクラスだ。
うちの学校は成績別に25クラスに分かれている。正確に言えば26クラス。
私のクラスは一番上のAクラスの上に当たるSクラス。
他のクラスは生徒が40名ほどいるが、Sクラスは10名ほどだ。
生徒が授業に集中できるようにそうした編成になってるらしい。
ま、私はいつも寝てるけど。
そこに先生がやってきた。なんと、編入してきた春一君を連れて!
「あ、お姉ちゃん!!」
春一君は手を振っている。
私は手を振りかえした。
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