アーバン・ウォーリア
1章・落ちてきた不幸
一話・こんなはずじゃなかった。
入学して早々どうしてこんなことになったんだ。俺が何をしたっていうんだ。全くわからない。降り注ぐ雨の中こんな俺にわかるのは学校になんか武装集団が乗り込んできたことと目の前にて戦う機動兵器MW(マシンウォーリア)とクラスメートの少女がそれに乗って戦っていることだけだった。
一話・こんなはずじゃなかった。
ことの始まりは高校の入学式の日だった。俺は式の最中何処からかからずっと視線を感じていた。式が終わって学校を出て自転車をこいでいてもまだ見られてる気がする。流石におかしいと思い俺は後ろの車を見るふりをして振り向いた。後ろには少女が自転車に乗っていた。制服からして同じ学校の同学年だ。というか今日クラスで見かけた。あの時もこっちを見ていたと俺は思った。黒髪のセミロング、肌は白い。深淵の闇をたたえた目。見つめていると全てを見透かされてるような気がする。はっきりいってマジで可愛い。俺のことが好きなやつかと思ったがまずそんなことはないだろう。まず俺は女に嫌われることはあっても好かれることはない。顔とスタイルには少し自身があるのだが、筋肉がなく全身がもやしだし、趣味がロボットアニメとか機械いじったりとか自分でも思うが地味。おまけに厨二病と言われてる。何やっても失敗する。何処にモテる要素があるんだ。というかましてやこの人とは一度も話したこともない。いや、もしかしたら気のせいで彼女はつけているわけではなく俺の思い違いかもしれない。ちょうどいいところに自販機があったので俺は自転車を止めてコーラを買いやり過ごすことにした。少女がこちらに向かってくる。しかし少女は俺をスルーして先に行ってしまった。なんだ俺の思い込みかと思い俺はコーラの缶を一気飲みして自販機を後にした。もやもやが晴れてスッキリした俺は自転車をこいでいく。うっかり調子に乗って車にぶつかりそうになった。車がクラクションを鳴らして通り過ぎる。思わず後ろを振り向く。その時気づいた。さっきの少女が後ろにいることに。これは間違いない。ストーカーだ。だが、違うかもしれない。こうなったらプランA!俺は全力で自転車のペダルを踏む。こちらは男だ。体力には確かな差がある。どう足掻いたって追いつくまい。俺は息を切らしながらもなお全力でこぐ。交通量の多い道路に出た。幸い信号は青だ。俺は全力で渡った。それと同時に信号は赤になる。流石にここまでくれば大丈夫だろう。ふっ……。せいぜい女だったことに後悔するがいいフゥハハハハハァァ!!突然沢山のクラクションと車のブレーキ音が後ろから聞こえた。それと同時に鉄の板に何か落としたような音。妙だと思いつつも俺は高笑いしたい感情を押し殺し後ろを振り向く。そこには車の上を滅茶苦茶な速さで自転車で渡っていく少女の姿。しかも全く息を切らしている様子もない。ストーカーですねわかります。
「うおぁぁぁぁぁあ!?」
俺は変な奇声をあげながら自転車をこいでいく。だったらプランB!俺は自転車を駐輪場に止めて人混みに紛れ込む。コミケにいく練習をしているおかげで人混みを切り抜けるのは得意だ。やれやれ我が才能が恐ろしい……いけない厨二が発動していた。あの少女は人混みに慣れていないのか躊躇している。これならうまく巻けそうだ。俺はあっという間に突破した。ふっ、このままバスでも乗れば……!そんな俺の確信はあっという間に打ち砕かれた。歩道橋から何かが落ちてくる。またあの少女だ。まわりから悲鳴があがる。少女は起き上がらず転がっていく。死んだのだろうか。いや、少女は何事もなかったように起き上がりこちらに向かってくる。もうこれは迫り来る可愛いクラスメートから逃げるホラーだ。マジで怖い。
「ひぃぃぃい!!なんなんだよぉ!?」
また走る。全力疾走。俺は普通の高校生活を送るはずだったのに。どうしてこうなった。くっ、最終手段プランCだ!俺は走り近くの駅に飛び込む。そしてこれまたコミケにいくために練習したスムーズな改札通過。少女は少しICタッチに手間取った。今だ!発車寸前の電車に転がり込む。少女がものすごい勢いで走ってくる。間に合うな。間に合うなよ……。
「間に合うなぁぁぁぁあ!!」
思わず電車内で叫んだ。まわりから冷たい視線。俺は頭を下げた。そうだ少女は!?電車が動き出す。あと少しのところで間に合わなかったようだ。俺はホッと胸を撫で下ろした。だが、これを毎日続けるのか?正直頭が痛い。そんなこんな電車に揺られていた俺だった。
一話・こんなはずじゃなかった。
ことの始まりは高校の入学式の日だった。俺は式の最中何処からかからずっと視線を感じていた。式が終わって学校を出て自転車をこいでいてもまだ見られてる気がする。流石におかしいと思い俺は後ろの車を見るふりをして振り向いた。後ろには少女が自転車に乗っていた。制服からして同じ学校の同学年だ。というか今日クラスで見かけた。あの時もこっちを見ていたと俺は思った。黒髪のセミロング、肌は白い。深淵の闇をたたえた目。見つめていると全てを見透かされてるような気がする。はっきりいってマジで可愛い。俺のことが好きなやつかと思ったがまずそんなことはないだろう。まず俺は女に嫌われることはあっても好かれることはない。顔とスタイルには少し自身があるのだが、筋肉がなく全身がもやしだし、趣味がロボットアニメとか機械いじったりとか自分でも思うが地味。おまけに厨二病と言われてる。何やっても失敗する。何処にモテる要素があるんだ。というかましてやこの人とは一度も話したこともない。いや、もしかしたら気のせいで彼女はつけているわけではなく俺の思い違いかもしれない。ちょうどいいところに自販機があったので俺は自転車を止めてコーラを買いやり過ごすことにした。少女がこちらに向かってくる。しかし少女は俺をスルーして先に行ってしまった。なんだ俺の思い込みかと思い俺はコーラの缶を一気飲みして自販機を後にした。もやもやが晴れてスッキリした俺は自転車をこいでいく。うっかり調子に乗って車にぶつかりそうになった。車がクラクションを鳴らして通り過ぎる。思わず後ろを振り向く。その時気づいた。さっきの少女が後ろにいることに。これは間違いない。ストーカーだ。だが、違うかもしれない。こうなったらプランA!俺は全力で自転車のペダルを踏む。こちらは男だ。体力には確かな差がある。どう足掻いたって追いつくまい。俺は息を切らしながらもなお全力でこぐ。交通量の多い道路に出た。幸い信号は青だ。俺は全力で渡った。それと同時に信号は赤になる。流石にここまでくれば大丈夫だろう。ふっ……。せいぜい女だったことに後悔するがいいフゥハハハハハァァ!!突然沢山のクラクションと車のブレーキ音が後ろから聞こえた。それと同時に鉄の板に何か落としたような音。妙だと思いつつも俺は高笑いしたい感情を押し殺し後ろを振り向く。そこには車の上を滅茶苦茶な速さで自転車で渡っていく少女の姿。しかも全く息を切らしている様子もない。ストーカーですねわかります。
「うおぁぁぁぁぁあ!?」
俺は変な奇声をあげながら自転車をこいでいく。だったらプランB!俺は自転車を駐輪場に止めて人混みに紛れ込む。コミケにいく練習をしているおかげで人混みを切り抜けるのは得意だ。やれやれ我が才能が恐ろしい……いけない厨二が発動していた。あの少女は人混みに慣れていないのか躊躇している。これならうまく巻けそうだ。俺はあっという間に突破した。ふっ、このままバスでも乗れば……!そんな俺の確信はあっという間に打ち砕かれた。歩道橋から何かが落ちてくる。またあの少女だ。まわりから悲鳴があがる。少女は起き上がらず転がっていく。死んだのだろうか。いや、少女は何事もなかったように起き上がりこちらに向かってくる。もうこれは迫り来る可愛いクラスメートから逃げるホラーだ。マジで怖い。
「ひぃぃぃい!!なんなんだよぉ!?」
また走る。全力疾走。俺は普通の高校生活を送るはずだったのに。どうしてこうなった。くっ、最終手段プランCだ!俺は走り近くの駅に飛び込む。そしてこれまたコミケにいくために練習したスムーズな改札通過。少女は少しICタッチに手間取った。今だ!発車寸前の電車に転がり込む。少女がものすごい勢いで走ってくる。間に合うな。間に合うなよ……。
「間に合うなぁぁぁぁあ!!」
思わず電車内で叫んだ。まわりから冷たい視線。俺は頭を下げた。そうだ少女は!?電車が動き出す。あと少しのところで間に合わなかったようだ。俺はホッと胸を撫で下ろした。だが、これを毎日続けるのか?正直頭が痛い。そんなこんな電車に揺られていた俺だった。
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