憧れの君へ
流れで三人で学校に行くことになった。



三上くんは何故こんなにちびなのか、とか。



井上くんと三上くんは中学校が一緒なんだ、とか。

二人のたわいもない話を聞いていると、あっという間に学校についた。




こんなに、初日からうまくいってもいいのかな?


とか思っちゃったりしてしまう。




学校について、クラス発表を見た。


「1-C……か」

知り合いもいないし、対してがっかりも嬉しさも感じないけどつぶやいてみる。


「1-Cだー! 立花さん! 一緒〜」

三上くんだ。


三上くんは私の名前も探していたらしく私の手を取って叫んだ。



三上くんの声は高校生にしては高い声で遠くまで響いた。



一気に注目される私たち。



「三上くん! うるさい」


「ごっめーん。でも一緒で良かった」



今日あったばっかりなのにそんなこと言えるなんて、人懐っこい人だなー。



「うっわーー。俺だけ1-Aかよ〜」

井上くんが横で嘆いた。



あわよくば三人一緒……とかいうゆめは崩れました……。



「おい、三上〜遊びにこいよー」


「えー? 立花さんと喋るから無理〜」



え?
私と喋るって……ほんと人懐っこいなぁ。




「俺より立花さんかよ〜もういいしお前より仲良い友達作ってやるし〜」




「ごめんって井上! 遊びに行くよ!」


「それでよし」

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