時命生て、
目を閉じれば
嫌と言っても
蘇るあの時の記憶。
薄れていってるとは言えども
強く焼き付いたままの記憶はあるんだ。
親友の無残な姿、
大量に散らばる赤い赤い血
それに染まる、
白い頬と白いワンピース
白い花壇の花。
どんなに痛かっただろう
どんなに辛かっただろう
私が出来たことはあったのだろうか
ぐるぐるとループする考えを
払いのけるかのように、
深い眠りについた。
今夜はきっと、
嵐になるな。
だって
さぁちゃん怒ってるでしょ?
私が
もうすぐ
そっちへ行くから。