一ノ瀬さん家の家庭事情。
そういえば、玲のクラスは席替えしないのかな。
葉ちゃんと隣の席なんだよね、玲。
いいなぁ。
「またため息ついた。いい加減にしないとご飯没収するよ。」
「あっ、待って!ごめんなさいっ!」
今日はいつもカレーかハヤシライスしか作らない玲が珍しく貴重にも豚の生姜焼きという結構手間のかかる料理を作ったんだから!
「そういや、今日も律兄、遅くなるってよ。ほんと、何やってんだろうな。」
とっくに自分の分の生姜焼きを食べてしまい、あたしのぶんを狙いながら真兄が言った。
「そういえば、もうすぐ律兄、誕生日だよね。」
そうだ!
すっかり忘れてたけど、六月二十二日はりっちゃんの19歳のお誕生日!
今年もりっちゃんの好きなフルーツタルト、焼こうかな。
毎年それなんだけど、かなり喜んでくれるんだよね。
「でもさ、本当に律兄に彼女で来たんなら、誕生日は彼女と過ごすんじゃないの?」
葉ちゃんと隣の席なんだよね、玲。
いいなぁ。
「またため息ついた。いい加減にしないとご飯没収するよ。」
「あっ、待って!ごめんなさいっ!」
今日はいつもカレーかハヤシライスしか作らない玲が珍しく貴重にも豚の生姜焼きという結構手間のかかる料理を作ったんだから!
「そういや、今日も律兄、遅くなるってよ。ほんと、何やってんだろうな。」
とっくに自分の分の生姜焼きを食べてしまい、あたしのぶんを狙いながら真兄が言った。
「そういえば、もうすぐ律兄、誕生日だよね。」
そうだ!
すっかり忘れてたけど、六月二十二日はりっちゃんの19歳のお誕生日!
今年もりっちゃんの好きなフルーツタルト、焼こうかな。
毎年それなんだけど、かなり喜んでくれるんだよね。
「でもさ、本当に律兄に彼女で来たんなら、誕生日は彼女と過ごすんじゃないの?」