一ノ瀬さん家の家庭事情。

「ほ、ほのちゃん…あたし、浅丘君のことが好きです…！」

放課後の部活が終わって、いつもの更衣室の中でほのちゃんに報告。

するとほのちゃんは特に驚いた様子もなく、ウンウンと納得したように何回も頷いて。

「やっと認めた。よし、聡太はいま好きな子とがいるのか探っといてあげる！」

ええっ！

いきなりそんな！

それでもし好きな子いる、なんて言われちゃった日にはあたし玉砕だよー！

「それはまだ早いよ！あたし、もっと浅丘君のこと知りたいの！だからね、今回の席替えで隣の席になった久住君って元チームメイトなんでしょ？色々知ってるのかなーって…」

「だめ！」

急にほのちゃんの口調が強くなって、びっくりして。

「あ…ごめん。あの二人さ、中学の時にいろいろあって、…うーん、なんていうか絶縁状態なんだよね。」

誰にでも優しくて、すぐに仲良く話す浅丘君にも絶縁状態なんて人、いるの！？