一ノ瀬さん家の家庭事情。
もう、怖いとかそんなの言ってられない!

関係ない!

「ちょっと待って!あたしたちはね、もうなっちゃったの。実行委員、やることになったの!だったら最後までやるしかないの!だから集まりも出なきゃ、クラスのみんなに迷惑かけるの、わかった!?」

自分でも久住君相手にこんなに大きな声ではっきりと言えたことに驚き。

でも言ったあと、後悔の念が押し寄せてきた。

ひゃー!

睨んでる!

上から蔑まれるように睨まれると迫力あるから。

怖い!

久住君、真兄よりも身長高いんじゃない?

めっちゃ怖いんですけど!

たすけてよ!ほのちゃんー!

「…わかったよ、行きゃいんだろ。ほら、行くぞ。」

あ、ら?

「行くの?」

「はあ?お前が行けって言ったんだろうが。」

それはそうだけど…

まあ、何はともあれとりあえず行かなきゃ。

もうすぐ始まっちゃう!

委員会がある生徒会室に入ると、一番前の机に優兄の姿が。
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