一ノ瀬さん家の家庭事情。
冷やかし気味にニヤニヤする真兄。

「ていうか、彼女と二人で過ごさないの?家に来てもらうとか、いいの?彼女は。」

見ず知らずの彼女に気を遣うのはやっぱり優しい優兄。

「ねえ、アイスないの?これに載せたいんだけど。」

ただ一人、ひたすらマイペースを貫く玲さん、さすがっす。

「どんな人?いつから付き合ってるの?」

だってりっちゃんに彼女だよ!

質問攻めしちゃうよ!

「まあ、会ってみればわかる!」

そっかあ、楽しみ!

彼女さんのためにも美味しいフルーツタルト焼かなきゃ!

あと、料理は何がいいかな。

りっちゃんの好きなものにしなきゃね!

「ねえねえ、玲!明日買い物行こうよ!」

ご飯の後もソファーでうだうだしている玲に提案。

「…やだ、めんどい。」

「そんなこと言わないでさ!りっちゃんの誕生日なんだから、一緒にスーパー行って料理考えようよ!ね!」

本当は荷物を持って欲しいんだけどね。
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