一ノ瀬さん家の家庭事情。
そんなあたしを見て大爆笑の久住君。

失礼なやつ!

と思いつつも、この人、こんな無邪気な顔で笑えるんだ。

「あ?何見てんだよ。」

「久住君ってそんなふうに笑ったりするんだなって思って。いっつもガン飛ばしてるから…」

ってやば!

あたしったらこの前までビクビク怖がっていた人になんて暴言!

「ガン飛ばしてるからって…俺ってそんなに目つき悪いか?」

あれ?

なんだか急にしおらしくなったり、久住君って意外と普通の人?

「俺さ、視力落ちてきてんだよね。だから見えねーの。」

「メガネかければ?」

「やだよ、なんかだせえじゃん。俺似合わなさそうだし…」

「じゃあコンタクトは?」

「目の中になんか入れるとか、ありえねえ!無理無理!」

そんなに拒否らなくても…

「でも授業中とか困るでしょ?うちの玲は授業中だけ眼鏡かけてるよ。」

暗いところで漫画を読み過ぎた玲は授業中だけ眼鏡。

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