一ノ瀬さん家の家庭事情。
「一ノ瀬、俺…」

「おい!愛!浅丘!何やってんだよ!」

浅丘君が何かを言おうと口を開いた瞬間飛んできた、悪魔の声。

やっぱりあたしの人生の重要な時間はこの悪魔によって邪魔される運命なの!?

「あーさーおーかー!?てめえ、俺の妹に手出して、どうなるかわかってんだろうな!?」

「もう!真兄!うるさい!」

せっかくいい雰囲気になってたのに!

でも浅丘君、何を言おうとしたのかな。

気になったまま、ほのちゃんとお風呂へ。

「はあ…」

そういえば、さっきからほのちゃん、元気がないような…

「ほのちゃん、どうかしたの?」

「ううー…愛ー!…」

ガバッとあたしに抱きつくほのちゃんの目には涙が浮かんでいた。

いつも強気でクールで、あたしのお姉ちゃん的存在のほのちゃんが泣いてる。

「あのね、真先輩、好きな人いるんだって…」

真先輩、好きな人いるんだって…

えええっ!?


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