一ノ瀬さん家の家庭事情。
いつもあたしのこと助けてくれる優兄が嫌な思いしてたら嫌だもん!
「携帯、鳴ってるよ。出ないの?」
かばんの中で着信音が響く。
ディスプレイ画面には『浅丘君』の文字。
あたしは慌てて電話に出る。
「もっ、もしもし!」
まさかこんなに早く電話がかかってくるなんて!
「もしもし、ごめん、疲れてるのに。…さっきのことなんだけど…」
電話越しの浅丘君の声はなんだか少し違って聞こえて、もっともっとドキドキする。
「来週の日曜、駅の時計の前に十時…だめかな。」
やっぱり!
これは!
デートですよね!?
「あの、それって二人で、だよね…?」
恐る恐る聞いてみる。
これでもし、葉ちゃんたちも一緒だよ、なんて言われたらあたし、…
恥ずかしい!
言わなきゃよかった…
浅丘君はそんなつもり全然ないかもしれないのに…
「…の、つもり。…嫌?」
っ…
そんなの、そんなの!
「ううん!二人で…あたしも行きたい!」
「携帯、鳴ってるよ。出ないの?」
かばんの中で着信音が響く。
ディスプレイ画面には『浅丘君』の文字。
あたしは慌てて電話に出る。
「もっ、もしもし!」
まさかこんなに早く電話がかかってくるなんて!
「もしもし、ごめん、疲れてるのに。…さっきのことなんだけど…」
電話越しの浅丘君の声はなんだか少し違って聞こえて、もっともっとドキドキする。
「来週の日曜、駅の時計の前に十時…だめかな。」
やっぱり!
これは!
デートですよね!?
「あの、それって二人で、だよね…?」
恐る恐る聞いてみる。
これでもし、葉ちゃんたちも一緒だよ、なんて言われたらあたし、…
恥ずかしい!
言わなきゃよかった…
浅丘君はそんなつもり全然ないかもしれないのに…
「…の、つもり。…嫌?」
っ…
そんなの、そんなの!
「ううん!二人で…あたしも行きたい!」