一ノ瀬さん家の家庭事情。
そして決まった、あたしたちのクラスの出し物は

『メイド&執事喫茶in1-E』

女子はメイド、男子は執事に扮して喫茶店をやることになった。

各五人ずつ選ばれたメイドと執事の中には浅丘君も!

浅丘君の執事姿、きっとすごくかっこいいんだろうな…

「愛はメイドやるよね?」

ほのちゃんは衣装係兼メイドになって張り切ってる。

「あたしは料理担当でいいよ、料理するの、好きだし。」

それくらいしか取り柄もないしね。

「えー、俺、一ノ瀬さんのメイド服みたい!」

秋山君、なぜに?

「いいじゃん、愛、絶対似合うよ!」

「可愛いと思うよ!」

そう言われたけど、あたしはメイドなんて役、恐れ多い。

当日も実行委員の仕事が忙しいから、本当に裏方でよかったんだ。

「浅丘君、サイズ測りたいから、こっち来て!」

いいなー、…あたしも浅丘君と話したい。

最近あまり話せてないから。

「浅丘君って肩幅結構あるね。」

クラスでも可愛いと人気の樹里ちゃん。
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