一ノ瀬さん家の家庭事情。
そんなこんなで結局その後はあたし、浅丘君、葉ちゃん、玲、はるひちゃん、それからはるひちゃんのお友達の芽衣ちゃんとまわることに。

人数が多いのは楽しいけど、少しだけ残念。

でも手をつなげたし、何はともあれ良かったのかな?

「兄ちゃん!たこやき!」

「おう、葉と…あれ、愛ちゃん。」

さっき会った葉ちゃんのお兄さんの梓先輩。

やっぱりこうして並んでみると、葉ちゃんと梓先輩はそっくりだ。

「聡太!久しぶり!」

「お久しぶりです、梓先輩。」

浅丘君も梓先輩も仲良しなんだね。

「そういえば優大、バスケ部入ってんだって?」

突然出た久住君の話題にあたしは思わず耳を傾ける。

「中学のときはいろいろあったけど、仲良くやれたらそれが一番だからな!」

梓先輩はそう言って浅丘君の肩をたたいた。

中学のときはって梓先輩はなにか知ってるのかな?

でも今はハンドボール部だって言っていたし…
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