一ノ瀬さん家の家庭事情。
浅丘君のほしいもの!?

…!それは聞き逃せませんな!

「うーん、でも俺だったら普段でも使えるものが嬉しいかな…部活とかで使えるタオルとか?」

なるほど、タオルか…!

「普段でも使えるものね、メモメモ…」

ほのちゃんはいつの間にやら取り出した手帳に熱心に書き込んでる。

本当に真兄のこと、好きなんだな…

「寺嶋、クリスマスは真先輩と過ごすの?」

浅丘君が呆れたように笑いながら言う。

「その予定!そういう聡太は?何か予定あるの?」

ほ、ほのちゃん!

ナイス質問です!

でもここで「彼女とデートするよ。」

なんて言われちゃったら、あたしどうしよう!

ドキドキしながら浅丘君が答えるのを待つ。

「特にないよ、でもクラスでなんかやるって言ってたから、それに参加しろって言われてる。」

ホッ…

よかった、とりあえず、クリスマスは彼女と過ごすわけじゃないんだね…

「クラスの、ねえ…愛も予定ないんでしょ?」
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