一ノ瀬さん家の家庭事情。
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「あっ!真先輩!」
終業式に向かうなか、人ごみの中でほのちゃんが真兄を見つけたらしく、何故かあたしの手を引っ張って走っていく。
「おう、ほのちゃんに愛ちゃん!今日も可愛いねー!」
そう言ってニカッと眩しい笑顔で笑うのはブレザーの下に着た黄色いパーカーがよく似合う梓先輩。
「そうそう、ほのちゃん、今日真とデートなんだって?やるねー!こいつ、クラスのにも女子からすげえ誘われてんのに断ってさ!」
へえ、あんな性格でもやっぱり真兄ってモテるんだ。
「梓、余計なこと言わなくていいから。それより生活指導のやつ、お前の事めっちゃ睨んでるぞ。」
真兄が梓先輩の首をクイッと方向転換させた。
「うお、やべえ。俺前にもあいつに言われたんだよね、『なんなの!そのだらしない格好は!』ってさ。すげえお説教長いの。」
梓先輩はうんざりと行った顔で小さく舌を出す。
「ほら、早く行こう!じゃあね、愛ちゃん、ほのちゃん!」
終業式に向かうなか、人ごみの中でほのちゃんが真兄を見つけたらしく、何故かあたしの手を引っ張って走っていく。
「おう、ほのちゃんに愛ちゃん!今日も可愛いねー!」
そう言ってニカッと眩しい笑顔で笑うのはブレザーの下に着た黄色いパーカーがよく似合う梓先輩。
「そうそう、ほのちゃん、今日真とデートなんだって?やるねー!こいつ、クラスのにも女子からすげえ誘われてんのに断ってさ!」
へえ、あんな性格でもやっぱり真兄ってモテるんだ。
「梓、余計なこと言わなくていいから。それより生活指導のやつ、お前の事めっちゃ睨んでるぞ。」
真兄が梓先輩の首をクイッと方向転換させた。
「うお、やべえ。俺前にもあいつに言われたんだよね、『なんなの!そのだらしない格好は!』ってさ。すげえお説教長いの。」
梓先輩はうんざりと行った顔で小さく舌を出す。
「ほら、早く行こう!じゃあね、愛ちゃん、ほのちゃん!」