一ノ瀬さん家の家庭事情。
それからあたしはインフルエンザにかかってしまい、クリスマス、大晦日、お正月、と寝こんだまま。
ようやく回復できたのはお正月三が日の最後の日。
「じゃあ今年もなんとかみんなで行けるな!」
お正月休みで一時帰国していたお父さんが朝ごはんのお雑煮とおせちを食べながら言う。
毎年一ノ瀬家では年の始まりの日、お母さんたちのお墓参りに行ったあと、神社に初詣に行く。
本当は1日に行くんだけど、今年はあたしが寝込んでしまっていたから延期していたんだ。
「じゃあ準備してくるね。」
服を着替えるため、部屋に戻ると机の上に置きっぱなしになっていたラッピングされた袋が目に入る。
赤と緑の時期外れなラッピング。
渡せなかった、浅丘君へのクリスマスプレゼント。
なんだかその艶やかなコントラスがとても色あせて見える。
「愛ー!ついでに玲も起こしてー!」
下から聞こえてきたりっちゃんの声にはっとして。
ようやく回復できたのはお正月三が日の最後の日。
「じゃあ今年もなんとかみんなで行けるな!」
お正月休みで一時帰国していたお父さんが朝ごはんのお雑煮とおせちを食べながら言う。
毎年一ノ瀬家では年の始まりの日、お母さんたちのお墓参りに行ったあと、神社に初詣に行く。
本当は1日に行くんだけど、今年はあたしが寝込んでしまっていたから延期していたんだ。
「じゃあ準備してくるね。」
服を着替えるため、部屋に戻ると机の上に置きっぱなしになっていたラッピングされた袋が目に入る。
赤と緑の時期外れなラッピング。
渡せなかった、浅丘君へのクリスマスプレゼント。
なんだかその艶やかなコントラスがとても色あせて見える。
「愛ー!ついでに玲も起こしてー!」
下から聞こえてきたりっちゃんの声にはっとして。