一ノ瀬さん家の家庭事情。
となると、あとは水族館、動物園…

子供っぽいって思われちゃうかな?

うーん…悩む!

ピコン!

また携帯のライトが光った。

もしかして、ほのちゃん!?

あたしが悩んでるのを察してメールしてくれたとか!?

画面を開くと浅丘君。

『行きたいところあるって言っといて悪いんだけど、ほんっとうに申し訳ないんだけど家に来ない?』

読んだ瞬間、あたしは携帯を床に落としそうになる。

へ!?

う、家って…

浅丘君のお家ですか!?

そ、そんな!

まだ付き合って一ヶ月、初デートにしてお家デート!?

そんなハードルの高いことにあたしはついていけない!

オロオロしていると持っていた携帯が鳴り出した。

ディスプレイ画面を見ると浅丘君からの着信。

あたしは部屋を飛び出して一番声が聞こえないであろう、ベランダまで走って出た。

「も、もしもし!」

『もしもし、あの、ごめん、電話までして。』

「ううん!」
< 357 / 391 >

この作品をシェア

pagetop