一ノ瀬さん家の家庭事情。
電話口から聞こえてくる浅丘君の声が普段とはまた少し違って聞こえることにドキドキする。

でも今はそれよりも…

「実は家でその、彼女いるって言ったらぜひ連れて来いって聞かなくて…一ノ瀬が嫌ならいいんだけど。ほんと、嫌なら全然断ってくれていいから!」

嫌なわけない。

だって浅丘君が普段生活しているお家だよ?

見てみたい!

それにどこにいくか迷ってたところだし、決められそうもなかったから。

「あの、あたしは大丈夫です!」

『ほんと?遠慮してない?』

「してないしてない!あたしも…浅丘君の家に行ってみたい、です。」

ってなにこれ!

顔から火が出そうなくらい言ってて恥ずかしい!

『ありがとう…!』




こうして一ノ瀬愛、人生初のデートは初めてにして彼氏のお家へ遊びに行くことが決定しました!
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