一ノ瀬さん家の家庭事情。
それでもきっと、みんなのことが大切なのは、ここがあたしの帰る場所なのはきっとずっと変わらないから。




午前七時半、またいつもの朝が始まります。

「玲!ハムよこせ!お前、一枚多いだろ!」

「やだよ。」

「ほら、喧嘩しない。俺のあげるから。」

「もう!また人が作った朝ごはんに文句つけるの!」

ほんと、毎日学習しないんだから!



「愛!お付き合い十か条、冷蔵庫に貼っておくからな!」

妹を溺愛する、長男、律。

「愛、明日も俺の代わりに当番よろしく!」

妹を罵倒する、次男、真。

「もう、真。当番はちゃんと守りなよ。愛、気にしなくていいからね。」

妹に優しい、三男、優。

「明日のスクランブルエッグはもっと甘いのがいい。今日のやつ、甘さが足んない。」

妹に手厳しい、四男、玲。

そしてそして、

「いいかげんにしろーっ!」

そんな兄達から溺愛される?いやいや、こき使われる?翻弄される、一ノ瀬家の末っ子の、愛。


今日も一ノ瀬さん家は賑やかです。




*。゚ ゚。*♡sweet my home♡・゚:*。.:*・゚


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