一ノ瀬さん家の家庭事情。
騒がしいリビングから抜けだして、自分の部屋に戻る。
すると同時に机の上においておいた携帯が鳴った。
高校生になって買ってもらった、あたしのお気に入りの桜色の携帯。
「携帯なんて必要ない!」
っていうりっちゃんを何とか説得して買ってもらった苦労の結晶。
ディスプレイ画面を見ると表示されているのはほのちゃん。
「もしもし、ほのちゃん?」
『あ、愛!勉強してた?』
「ううん、今ちょっと一段落ついたとこ。ほのちゃんは?」
ほのちゃんの電話口の向こうからはざわざわ人の声が聞こえるから、誰かと一緒にいるのかな。
『今ね、偶然買い物行ってたら葉に会って。せっかくだからバスケ部一年でちょっとした親睦会やらないかって。ほら、テスト期間終わったらまた練習練習で親睦会なんてやってる暇ないしさ、愛も来ようよ!』
バスケ部一年で親睦会かあ…
楽しそう、行きたいなぁ…
部屋にかかっている時計を見ると、五時半。
すると同時に机の上においておいた携帯が鳴った。
高校生になって買ってもらった、あたしのお気に入りの桜色の携帯。
「携帯なんて必要ない!」
っていうりっちゃんを何とか説得して買ってもらった苦労の結晶。
ディスプレイ画面を見ると表示されているのはほのちゃん。
「もしもし、ほのちゃん?」
『あ、愛!勉強してた?』
「ううん、今ちょっと一段落ついたとこ。ほのちゃんは?」
ほのちゃんの電話口の向こうからはざわざわ人の声が聞こえるから、誰かと一緒にいるのかな。
『今ね、偶然買い物行ってたら葉に会って。せっかくだからバスケ部一年でちょっとした親睦会やらないかって。ほら、テスト期間終わったらまた練習練習で親睦会なんてやってる暇ないしさ、愛も来ようよ!』
バスケ部一年で親睦会かあ…
楽しそう、行きたいなぁ…
部屋にかかっている時計を見ると、五時半。