一ノ瀬さん家の家庭事情。

今みたいに楽しい学校生活が送れてるのも、浅丘君がいてくれたから。

「恋、なのかなぁ。」

まだよくわかんないや。

でも、恋してるってことはあたしは浅丘君のことが好きってことだよね。

好きになるってこういうことなの？

「まあ、ゆっくりでいいのよ。愛にとって初恋かもしれないんだからさ！あたしは応援するし、相談にも乗るから、いつでも頼ってよね。」

ほのちゃん…

「ありがとう！」

ほのちゃんがいてくれたら、なんだか心強いや。

「でさ、愛！…真先輩って彼女とかいるのかな？今。」

さっきの頼もしい顔とはうってかわって、急に乙女の表情になったほのちゃん。

ほのちゃんはあのどS悪魔こと、真兄に片想い中。

「いやー…そんな話は聞いたことないけどなぁ…」

て言うか、そもそも真兄なんかの彼女になったら大変だよ！

きっと毎日毎日いじめられるよ！

「真先輩ね、あたしに修学旅行でおみやげ買ってきてくれるって約束してくれたんだ！これって少しは期待してもいいのかな？」