一ノ瀬さん家の家庭事情。
次の日もりっちゃんは遅くなるらしく、あたしはまた玲と二人きり。

気まずいままだし、家に帰りたくない。

「どうしたの?愛ちゃん。なんか暗いね。」

葉ちゃんがボールを弄びながら駆け寄ってくる。

「うーん、実はね、玲とちょっとギクシャクしてて…」

「へえ!…レイちゃん、今日いつも異常に無愛想だったかも。」

やっぱり、あたしのせいなのかな。

今日も二人とか、憂鬱だよ。

「ねえねえ、じゃあ、あたし、今日愛の家に行ってご飯つくろっか?ほら、人数多いほうが楽しいし!」

「あっ!なら俺も行きたい!レイちゃんの家での様子、みたいもん!」

というわけで、今、あたしはスーパーでほのちゃんと葉ちゃん、そして浅丘君とお買い物中。

「今日は何を作るの?」

「んー、愛は何が食べたい?」

「はい!俺はお好み焼き!」

葉ちゃんは元気よく手を挙げる。

「お好み焼き!食べたい!」

最近全員が揃うことってあまりないから、ホットプレートの料理してなかった。


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