一ノ瀬さん家の家庭事情。
ホットプレートの用意もできて、お好み焼きを焼き始める。

「そういえばレイちゃん、自己紹介まだだったよね!ほら、みんな!」

葉ちゃんに促されて、浅丘君とほのちゃんがペコリと頭を下げた。

「一ノ瀬と同じクラスでバスケ部で真先輩のお世話になってる、浅丘聡太。よろしく。」

「はじめまして。あたしも愛と同じクラスでバスケ部のマネージャーやってます。寺嶋帆華です。」

二人がせっかく自己紹介してくれたのに、玲はなんの反応もしないから、机の下で足を蹴った。

「…一ノ瀬玲。よろしく…」

玲はただでさえ無愛想で周りに寄せ付けないオーラ出してんだから、少しくらい愛想よくしなさいよ!

「玲君と愛は双子なんだよね。言われてみればなんとなーく似てるかも!」

ほのちゃんがあたしと玲の顔を交互に見ながら言った。

「そうかな。あんまり言われないんだよね。ね、玲。」

「…うん。」

なんなの!この態度の悪さ!
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