一ノ瀬さん家の家庭事情。
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「行ってきまーす!」
「愛!弁当忘れてる!」
りっちゃんはあたしのお弁当箱を高く掲げて玄関に飛び出してきた。
なんのかわりもない、一ノ瀬家の朝の日常。
あたしはお弁当箱を受け取ると、仏間に入った。
「行ってきます。お母さん、唯ちゃん、暁君。」
暁君と唯ちゃんのことはお父さん、お母さんと呼ぶのにはまだちょっと時間がかかるかも。
でも、いいよね。
二人ともあたしの、両親だってわかってるもん。
「愛!見て!これ!」
朝練の後、更衣室で制服に着替えているとほのちゃんが興奮した様子で何かを大切そうにかばんから取り出した。
それはきらきら光る丸い石がついたシンプルなストラップ。
「真先輩が修学旅行のおみやげにくれたの!しかもね、これあたしの誕生石のアメジストだって!あたしの誕生日、覚えててくれたんだよ!感動!」
へえー…
真兄ってばやる!
あたしになんでジンギスカンキャラメルとか言うほぼ罰ゲームみたいなおみやげくれたくせに。
「愛!弁当忘れてる!」
りっちゃんはあたしのお弁当箱を高く掲げて玄関に飛び出してきた。
なんのかわりもない、一ノ瀬家の朝の日常。
あたしはお弁当箱を受け取ると、仏間に入った。
「行ってきます。お母さん、唯ちゃん、暁君。」
暁君と唯ちゃんのことはお父さん、お母さんと呼ぶのにはまだちょっと時間がかかるかも。
でも、いいよね。
二人ともあたしの、両親だってわかってるもん。
「愛!見て!これ!」
朝練の後、更衣室で制服に着替えているとほのちゃんが興奮した様子で何かを大切そうにかばんから取り出した。
それはきらきら光る丸い石がついたシンプルなストラップ。
「真先輩が修学旅行のおみやげにくれたの!しかもね、これあたしの誕生石のアメジストだって!あたしの誕生日、覚えててくれたんだよ!感動!」
へえー…
真兄ってばやる!
あたしになんでジンギスカンキャラメルとか言うほぼ罰ゲームみたいなおみやげくれたくせに。