FLOWER。
「待たんかいワレィ」
私はそのまま叫んだ。思ったことをそのまま口に出した
案の定、彼は屋上のフェンスを乗り越えようとしていた。私は彼の首根っこを掴んで、地面へたたき付けた。
「何、すんだよ、!」
「生きろ!!生きろよ!!」
彼は黙って立ち上がって、砂埃をたたき落としながら
「もう、嫌なんだよこんな世界全てが。」
今まで溜めてきたものを吐き出すように。ブレーキが外れるように
「毎日毎日嫌な事ばっかり。おれだけが取り残されたかのように、皆、皆バカみたいに笑顔でよ!!」
「辛いよ、苦しいよ、悲しいよ、悔しいよ、どうして、どうして、おればかり…」
ボールをひたすら壁へと投げつけるように、彼は一方的だったから。
「誰もが好き勝手に生きてんじゃねぇよ!!!!!!」
私は叫んだ。