FLOWER。

  「あ、あ、あの!!」


  「これから宇宙人と交信しに行くんだ。君も来るかい?」


  は?

  「え、え、?」

  「ま、君には到底理解が追いつかないだろうけど」


 なにこいつ。いつもなら黙って立ち去る癖に。今日に限って一体何なの。


  聞いてるこっちが恥ずかしくなる。私は俯き際に彼が手に持つ一冊が視界に入る。


 「、、、嘘でしょ。絵本じゃん」


 うちの図書室には絵本も置いている。隣に幼稚園があり交流が深い。毎週日曜はちびっこを集めて朗読会だ。
 だけども、絵本や幼児とは全く程遠い彼が、そんな本を?
 思わず私は鼻で笑う。


----------すると彼は真剣な眼差しで近付き私を壁際までに追いやって。


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