あなたに伝えたいこと
何だろうこのドキドキは…
恐怖や緊張とか色々が混ざったような…
「奈美ってさ…龍斗のこと好きなの?」
「…」
唐突な質問で、驚いてしまった。
「あ、いや、ごめん…何でもない。」
なんて返していいのかわからず、軽く笑ってみた。
いつもなら、龍斗とのことを聞かれてもすぐに『冗談やめてよ!!』とか『龍斗は親友なだけw』とか笑って言えるのに…
「あのね、龍斗とは…親友なだけで…そういうのじゃないから、勘違いしないでね?」
誤解だけでも解いておきたかったのだが、そういうと悠樹は、『そっか』とだけ言って、微笑みを浮かべ、静かに目を閉じた。
「…俺、眠いから寝るけど…気にしないでね」
そう言われると、少し気にしてしまう。
「うん。わかった。おやすみ…」
こんな近くで、龍斗以外の寝顔をみるのは、初めてかもしれない。