あなたに伝えたいこと
そんな内容をそんな可愛く言われたら、私の身がもたない…。
「いいよ」
「ありがと」
そのあとも授業はすすむ。
こんな近くで悠樹の横顔をみていると、かっこよくみえてしまう。
「ん?どうした?」
気がつくと、ガン見してしまっていた。
「あっ、いや…なんでもない。」
曖昧に返してしまった。
怪しく思われただろうか。
悠樹が天然であることを祈った。
「そっか。…あ、ここ間違ってるよ?」
「え、あ、マジっ!?」
軽く受け流してくれた。
それだけで助かった。
ツンツン…
「ん??」
後ろを振り向くと、龍斗が少し怖い顔で私をみていた。
「何??」
聞いたが、龍斗は『別に』の一点張り。
なのに、何度もつついてくる。
「だから、何!?」
私がしびれを切らして、声をあげると予想通り…
「そこ。うるさいぞ。」
先生に怒られた。
「やめてよ…何なの??」
「授業中にいちゃついてんのが悪いんだよ。」
「はい?」
私は頭をフル回転させたが、いちゃついてない。そんな風に思われることしていない。