分からない、恋
第一章
私には、好きな人がいる。
彼の名前は美樹 晴一君。
クール系での大人しい感じの、他のバカ男子とは雰囲気が違う。
「……美樹君」
「何ですか?明日さん」
眼鏡の奥から二重の綺麗な瞳が見える。
中学生とは思えない。
「お話しない?」
「……いいですけど、明日さんとは話がかみ合わなさそうです」
眉を下げる美樹君。
美樹君のことなら、知ってるのに…。