紅桜の散る頃に。

直後、ゴッという鈍い音が聞こええきた。

慌てて戻ろうと教室のドアを開けようとするけど既に鍵を掛けられていて入ることができなかった。

「ちょっと、蛍っ！開けなさいよっ！！」

ドンドンとドアを叩くけど返事はない。

必死になって開けようとしたけど途中でチャイムが鳴って無理矢理先生に教室へ戻らされた。

今先生に蛍達の事を言えば確実に謹慎をくらうだろうから私は黙って自分の席に着いた。

大丈夫かな...

大丈夫じゃないよね...

当然授業なんて耳に入らず、ただ時間が経つのを待っていた。