紅桜の散る頃に。
みっちゃんの引っ越しの日がやってきた。
みっちゃんの家の前では大きなトラックに男の人たちが荷物を積んでいた。
「かなくん 約束覚えてるよね?」
少し悲しげな声に僕は必死に明るく答えた
「もちろん!!大きくなったら結婚しようね!」
涙が落ちないようにほっぺたが痛いくらい、めいっぱい笑って小指を顔の前に差し出した。
するとみっちゃんの顔には不安が消えたみたいにパッと明るくなった。
そしてもう一度指切りをした。
「水穂 そろそろ行くわよ」
みっちゃんのお母さんが呼んでる
「....もういくね」
「うん....」
そう言ってみっちゃんは行ってしまった。
僕はトラックが見えなくなるまで見送った。
小さくなっていくトラックから聞こえたのはエンジンの音に負けじと頑張っているみっちゃんの声だった。
ずっと忘れないからね─────。
みっちゃんの家の前では大きなトラックに男の人たちが荷物を積んでいた。
「かなくん 約束覚えてるよね?」
少し悲しげな声に僕は必死に明るく答えた
「もちろん!!大きくなったら結婚しようね!」
涙が落ちないようにほっぺたが痛いくらい、めいっぱい笑って小指を顔の前に差し出した。
するとみっちゃんの顔には不安が消えたみたいにパッと明るくなった。
そしてもう一度指切りをした。
「水穂 そろそろ行くわよ」
みっちゃんのお母さんが呼んでる
「....もういくね」
「うん....」
そう言ってみっちゃんは行ってしまった。
僕はトラックが見えなくなるまで見送った。
小さくなっていくトラックから聞こえたのはエンジンの音に負けじと頑張っているみっちゃんの声だった。
ずっと忘れないからね─────。