Secret
「ママ、結婚するまで全く料理ができなかったんだって」
「へぇ~」
「それで、すごく苦労したみたいで、私にはそんな想いはさせたくないって思ったらしくて、小さい頃から料理だけはみっちり教え込まれたの」
「そうなんだ」
「だから、料理が好きだとかそんなんじゃなくて、義務的な感じなの」
「……義務って」
乃愛はやっぱり苦笑気味だけど
「じゃあ、姫花はお袋さんに感謝しねぇーとな」
「感謝?」
「お袋さんの言う通り、料理ができなくて困る事はあっても
料理ができて困る事はないだろ?」
「……確かにそうだね」
私は妙に納得してしまった。
今まで、そんな事考えた事なんてなかったけど
そう言われてみれば、確かにそうかもしれない。
自分でも全く気付かなかった事実にあっさりと気付いた瑛太を私はとても尊敬した。
「へぇ~」
「それで、すごく苦労したみたいで、私にはそんな想いはさせたくないって思ったらしくて、小さい頃から料理だけはみっちり教え込まれたの」
「そうなんだ」
「だから、料理が好きだとかそんなんじゃなくて、義務的な感じなの」
「……義務って」
乃愛はやっぱり苦笑気味だけど
「じゃあ、姫花はお袋さんに感謝しねぇーとな」
「感謝?」
「お袋さんの言う通り、料理ができなくて困る事はあっても
料理ができて困る事はないだろ?」
「……確かにそうだね」
私は妙に納得してしまった。
今まで、そんな事考えた事なんてなかったけど
そう言われてみれば、確かにそうかもしれない。
自分でも全く気付かなかった事実にあっさりと気付いた瑛太を私はとても尊敬した。