Secret
ドアのすぐ傍まで来ていた朝緋の手を引き、ソファまで戻った私はそこに朝緋を座らせる。

まだ納得はして無さそうだけど朝緋は私にされるがままで抵抗する事はなかった。

……多分、もう朝緋は北山先輩に何かする事はない。

私には、確信があった。

確証がある訳じゃない。

でも、朝緋はそう奴だって私は知っている。

私に対して朝緋は絶対に嘘を吐くことはない。

それが分かっている私は、朝緋の隣に腰を降ろすと安堵の溜息を吐く。


< 167 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop