意地悪な君と意地っ張りな私


「さっきから菊井うるさい!」


やけどしてみたり、食器ひっくりかえしたり。


なんか菊井が変。


「わり、洗ってくる。」


そう言って菊井は水道のほうへ行った。


「なんか菊井変だね。」


「あいつは元から変だよ。」


「いつも意地悪してるからだよ」


居ないのをいいことにみんな言い放題。


菊井が水道に着くと真希が菊井のところにやってきた。


遠目にそれを見る私。


やけどの手を心配する様子の真希。


ほら、真希が居るんじゃん。


過去話したとき、私の味方だと思ったのに


やっぱり菊井は真希なんじゃん。


慰めたり、励ましたりしたくせに。


ばか


菊井のばか



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