不思議な双子と孤独な少女
「キミはぁ??」



尋ねてくる柊花に対して



「オレ,雲雀陽(ヒバリアキラ)って言います♪」



「ヒバリ…アキラ…」




柊花の顔が曇る。



「?」


オレは気にせず,ニコと笑い,


「あ,門,ありがとうございますー♪」



と言って早足で校内へ入ってしまった。



「おはよう,雲雀」



一人の男子が声をかける。



しまった…もうHRは終わってしまったらしい。




「…」



一人の少女が前を横切る。




…如月鏡花(キサラギキョウカ)だ。



あぁ!!
如月柊花は如月鏡花の
双子の妹だ!!



やっと思い出せたオレは
鏡花さんを見て言う。




「さっき,妹さんに,門を開けてもらいました♪」



「えっ…」



和風の着物が似合いそうな彼女は
とても驚いていた。


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